カードをある規則で並べたデックをシステムデックと言います。 有名なシステム(規則)にサイ・ステビンス・システムがあります。 しかし、このシステムには赤いカードと黒いカードが交互に並ぶと いう欠点があります。Kシステムはこれを見事解消しました。
Kシステムなら、スプレッドしても大丈夫です。 スーツに関して規則性があるようには見えません。 ブレイクスルー・カード・システムのような計算も不要です。
この解説書を手にすれば、5分後にはKシステムが使えるようになっているでしょう。
冊子の内容
・Kシステム ・カットについて ・ピーク(盗み見) ・マークトデックとシステムデック ・複数のマークを組み合わせる ・システムをどんなときに使うか ・Kシステムデックを使ったカードマジック(9種類) ・マークトデックの作成
システムデックを扱うときの注意点、ボトムピークの方法、 マークトデックとの組み合わせなど、内容は大変充実しています。 マークトデックをお持ちでない方のために、マークトデックの 作成方法も載せています。
作 品 ◎ポケットのカード 演者はデックを広げてカードがよく混ざっていることを示します。 そのデックを観客に手渡して演者は後ろを向きます。そして、 カットを数回してもらいます。トップのカードを取って見ないで 右ポケットに入れてもらいます。さらに次のカード(今トップに なっているカード)を取り上げて、これも見ないで左ポケットに 入れてもらいます。演者はここで前を向き、残りのデックを カードケースに入れて、ケースを閉じて観客に渡します。 この状態で、ポケットに入れた2枚のカードを当ててしまいます。
◎ジョーカーは知っている テーブルにデックを置いて演者は後ろを向きます。そして、カットを 数回してもらいます。トップカードを取ってもらい、ポケットに 入れてもらいます。演者は観客の方を向きます。 「デックからジョーカーを抜き出してもらえませんか?」と言って、 ジョーカーを取り出してもらいます。「このジョーカーを選んだ カードと同じポケットに入れて下さい。入れましたか?今ジョーカーが あなたのカードを覚えているところです。はい、ではジョーカーを 取り出して下さい。」演者はジョーカーを耳もとに当てて、何の カードだったのか聞き、観客のカードを当ててしまいます。
◎ひっくり返したカード 観客にデックを手渡して演者は後ろを向きます。そして、カットを 数回してもらいます。トップのカードを取って、よく覚えてもらいます。 そのカードをひっくり返して、デックの中ほどに差し込んでもらいます。 演者は観客の方を向き、ひっくり返したカードを見事当ててしまいます。
◎究極のカード当て 観客にデックを渡し、シャフルをしてもらいます。演者は後ろを向き、 「デックをカットして下さい。 そして、トップのカードを見ないでポケットに入れて下さい。」 ここで、演者は前を向きます。演者はデックをカードケースに入れて、 これもポケットに入れてもらいます。この不可能な状態で演者は 観客のカードを当ててしまうのです。
◎向かい合ったカード 演者はデックをテーブルに置きます。「ハンカチをお持ちですか? はい、広げてデックの上にかけて下さい。ハンカチの中に手を入れて デックをカットして下さい。今度は、デックの上半分を持ち上げて 下さい。そして、下半分のデック全部をひっくり返して下さい。 ひっくり返しました?では、そこに上半分を載せて、デックをそろえて 下さい。いいですか?はい、ではハンカチを除けて下さい。 今デックは上半分は裏向きに、下半分は表向きになっていますので、 真ん中あたりで2枚のカードが向かい合っています。でも、その2枚の カードは、私はもちろん、あなたもわからないはずです。さらに私が テクニックなどを使って見てしまわないように、この輪ゴムでデックを 巻いて下さい。」演者はこの状態で、2枚の向かい合ったカードを当てて しまいます。
◎封筒の透視 黒と白の2枚の封筒と1つのデックをテーブルに置いて、演者は後ろを 向きます。「Aさん、デックをカットして下さい。いいですか?では、 カードを4分の1ほど持ち上げて、それを黒の封筒に入れて下さい。 入れたら封をして下さい。次にBさん、また、カードを4分の1ほど 持ち上げて、白の封筒に入れて封をして下さい。終わりました?」 ここで、演者は前を向きます。封筒の上に手をかざし、読み取るような しぐさをします。「それぞれの封筒に入ったカードの一番下のカードの 名前がわかりました。」そう言って、見事それぞれの封筒のボトムの カードを当ててしまうのです。
◎ダブルショック デックを2つに分けて、2人の観客の前にそれぞれ置きます。 演者は後ろを向き、「お二人ともご自分の前にあるデックをカットして 下さい。念のためもう一度カットして下さい。カードの上半分を持ち 上げて、胸に押し当てて下さい。そして、こっそりボトムのカードを 見て下さい。覚えましたか?では、よくシャフルをして下さい。 お二人のカードを合わせて1組にして、さらにシャフルをして下さい。 それをポケットに入れて下さい。」演者はここで前を向きます。 この不可能な状態で二人の観客が覚えたカードを当ててしまいます。
◎読心術 テーブルにデックを置きます。演者は後ろを向きます。デックの上半分を 持ち上げてもらい、そのボトムカードを見てもらいます。そのあと、 持ち上げたカード全部をよくシャフルしてもらい、胸に当ててしっかりと 持ってもらいます。テーブルに残っているカードは他の観客に手伝って もらいすべてカードケースに入れてもらいます。 ここで、演者は観客の 方を向きます。胸に当てているカードを全部受け取り、1枚ずつ観客の 方に表を見せながら、「カードを見ているあなたの目を私は見て いるのです。目は口ほどにものを言いと言いますからね。」決して、 演者はカードの表を見ません。すべてのカードを観客に見せたら、演者は メモ用紙を取り出し、何かを書きます。ここで、初めて観客にカードの 名前を聞きます。 メモ用紙を見せると、そのカードの名前が書かれてあります。
◎トライアングル 「バミューダトライアングルというのをご存知ですか?またの名を 「魔の三角海域」と呼ばれています。アメリカのフロリダ、 バミューダ諸島、プエルトリコを結んだ三角形の海域では、不思議な ことが起きると以前からうわさになっています。今日はそんなトライ アングル(三角形)のパワーをお見せします。デックをここに置きますね。 私は後ろを向きます。では、カードを半分くらい持ち上げて、手に持って いる一番下のカードをこっそり見て下さい。見ましたか?では、持って いるカードをよく混ぜて、その後カードケースにカードを入れて下さい。 ふたもして下さい。今、テーブルには下半分のカードが残っていますね。 それもよく混ぜて下さい。終わりましたか?」ここで演者は前を向きます。 「今よく混ぜてもらったカードの一番上のカードをここに置いて下さい。 次のカードはここに、そして、次のカードはここです。(3枚のカードが 三角形の各頂点になるように置いてもらいます。)この3枚のカードが、 フロリダ、バミューダ諸島、プエルトリコを表しているとします。 残りのカードも1枚ずつこの3枚の上に置いて下さい。順番は気にしなくて 結構です。では、最後にあたなが覚えたカードが入っているケースをこの 三角形の真ん中に置いて下さい。トライアングルパワーであなたのカード がわかってきました。」演者はメモ用紙を取り出し、何かを書きます。 ここで、初めて観客にカードの名前を聞きます。メモ用紙を見せると、 そのカードの名前が書かれてあります。
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